外壁塗材分析

外壁塗材

外壁塗材アスベスト分析について

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定性分析(アスベスト含有か否か) JIS A 1481-1(偏光顕微鏡)
JIS A 1481-2(位相差・分散顕微鏡及びX線回折装置)
定量分析(アスベスト含有量) JIS A 1481-5(X線回折装置)

*定性分析において、層別(下地調整材:塗装材)のアスベスト含有の判断はJIS A 1481-1(偏光顕微鏡による)分析方法によらなければ判断できない。

既存仕上塗材の試料採取の留意点

試料の採取方法

粉じんが飛散しないように採取面に無じん水を散布(噴霧)してから、カッターナイフ、スクレーパー等で仕上塗材表面部分から仕上塗材内部に刃先を入れ、少しずつ削り採取する。

施工部位の3ヶ所から1ヶ所あたり容量10cm3程度を目安に試料をとり、3ケ所から採取した検体を混ぜずに1つの容器に入れて、ホームページ上に添付している記入用紙に書き込み送付する。

吹き付け材の試料採取から分析までの流れ(JIS A 1481-2による分析)

同一吹き付け面を面積が等しくなるように区分し、各分割面から試料を採取

1.同一吹き付け面を面積が等しくなるように区分し、各分割面から試料を採取する。

採取した試料を別々のチャック付きポリ袋に入れ密閉

2.採取した試料を別々のチャック付きポリ袋に入れ密閉する。

密閉した各試料をひとまとめにしてチャック付きポリ袋に入れ

3.密閉した各試料をひとまとめにしてチャック付きポリ袋に入れる。

分析機関へ試料を送付

4.分析機関へ試料を送付。

粉砕・混合

5.各試料から必要量を取り出し、粉砕・混合。

各種建築用仕上塗材の採取ポイント

薄付け仕上塗材(砂壁状仕上げなど)

薄付け仕上塗材(砂壁状仕上げなど)の場合は、上塗材が使用されておらず、下塗材もほとんど層を形成していないので、仕上塗材と下地との界面にスクレーパーやカッターナイフの刃先を入れ、仕上塗材を採取するのが一般的である。薄付け塗材は、膜厚が3mm程度以下と薄いため、比較的広い面積の塗膜を採取する必要がある。

複層仕上塗材(吹付タイル仕上など)

複層仕上塗材(吹付タイル仕上など)は、上塗材、主材、下塗材の厚さは塗材と同じ数十ミクロンであり下塗材もほとんど層を構成していない。したがって、複層仕上塗材層のほとんどが主材部分でありこれをカッターナイフ、スクレーパー、ノミ等で削り取るのが一般的である。
複層仕上塗材は表面に凹凸模様のテクスチャーが付与されていることが多い。これらの凹凸部分を形成している主材は、どの部分であっても組成は同一である。また複層仕上塗材は下地への付着強度が高いので、下地と主材層との界面からきれいに剥離除去できない場合が多いと考えられる。
このような場合は、主材層を部分的に破壊して採取することとなる。

厚付け仕上塗材(スタッコ仕上など)

厚付け仕上塗材(スタッコ仕上など)は、上塗材がある場合と上塗材がない場合がある。上塗材があったとしても仕上塗装層全体に占める質量比は僅かである。厚付け仕上塗材の主材層は厚くその組成も均一であることから主材層を部分的に採取すればよいと考える。厚付け仕上塗材層と下地との界面で剥離採取することはかなり困難である。
塗り替え等の改修工事の場合は、分析用試料採取後、簡易補修を行う。改修または解体のいずれの場合においても、塗材の種類や工法が部位などによって異なっている場合や棟によって施工業者が異なっている場合は、それぞれ別に採取する。

築用仕上塗材の模様と層構成の例

薄付け仕上塗材・砂壁状模様の例

薄付け仕上塗材・砂壁状模様の例

厚付け仕上塗材(上素材なし)・吹き放し模様の例

厚付け仕上塗材(上素材なし)・吹き放し模様の例

複層仕上塗材・凹凸処理模様の例

複層仕上塗材・凹凸処理模様の例

石綿含有の可能性があるのは、主材、下地調整塗材である。

試料採取痕の状態、採取試料および試料採取痕の補修例

試料採取痕の例
試料採取痕の例
試料採取痕の例
試料採取痕の例
湿潤しながら試料採取例
湿潤しながら試料採取例
採取試料例
採取試料例
採取痕の簡易塗装補修例
採取痕の簡易塗装補修例